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​里山で作る環境教育プログラム

 里山は「樹木の解剖」「自然素材の活用」は樹木医の学ぶ活動の場として、魅力ある場所でもあります。

 そこで得た知見は、一般の方に紹介する「環境教育プログラム」の素材として最適です。

 例えば生木を加工する過程で、樹木の構造について、視覚や触覚・嗅覚で感じ取ることが出来ます。特に触覚については、導管(水の通り道)による含水量の多い材の冷たさや、切断する際の様々な樹種の材の硬さを感じ取ることが出来、体感で学ぶことが出来ます。

 また、染色液の入った水に樹木の枝を浸すと、幹の導管だけでなく、葉脈も染色液が伝わり葉が着色したようになります。葉脈とは、葉に通っている筋のことです。 植物の体の中で水や栄養分の通り道となり、葉をしっかりと支えるという重要な役割があります。

 動物に例えると血管と骨のようなものです。 内部はストローのような管(くだ)の集まりになっています。

 環境教育を通じて、樹木に関心の持つ人を多く作ることは、長い目で見ると樹木医活動展開に大きな影響をもたらします。

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