NPO法人
樹木研究会こうべ
NPO法人 樹木研究会こうべ
グリーンインフラ事業


■グリーンインフラとは
グリーンインフラは、米国で発案された社会資本整備手法で、自然環境が有する多様な機能をインフラ整備に活用するという考え方を基本としており、近年欧米を中心に取組が進められている導入目的や対象は、国際的に統一されておらず、非常に幅広いのが現状です。
街路樹や公園樹木など都市樹木(urban tree)はアーバンフォレストの要と位置付けられており、樹木の本数とともに、樹冠率(canopy cover)を高めることが意識されています。
また従来のように特定の樹種ばかりを植えるのではなく、環境や地域性を配慮しながら樹種を選定し、同時に生物多様性やエコロジーを高める努力がはらわれています。




■公園樹木保全指針
日常生活において「みどり」は癒しと潤いの象徴としてその効用がうたわれ、高度成長期には都市に緑をと緑化事業が進められてきました。 近年その「みどり」の周辺から懸念の声が聞こえてくるようになりました。
緑の成長の反面、自治体の経済情勢の変化から適正な管理が行き届かず、樹木の繁茂等による生育不良や防犯上の問題も生じております。
「樹木研究会こうべ」では樹木医目線から問題点を直視し議論を重ねて改善策として、都市公園樹木の有り方、環境向上のために、都市公園樹木の保全のための指針をまとめました。
今後は公園以外にも、都市アメニティ機能をもつ街路樹や他の公共緑地等への展開していきながら、「グリーンインフラ」への適用も視野に入れます。




■樹木の整理と植栽計画
「公園樹木保全指針」では
①樹木の整理(間伐)
健全な樹林形成のため、樹林密度を調整する
②樹木の保護
樹木医技能を活用した「樹木の配置替」「樹勢回復」
③樹木の配置、植栽計画
美しい樹形を保ち、管理負担を軽減のための樹木配置
単体の樹木を扱うことが多い樹木医活動の中で、樹木の集合体である「公園樹木」を対象として、研究を続けます。