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植生基盤調査

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■植生基盤調査とは

 植物にとって、生きるために最も重要かつ不可欠なものは、空気・水・養分です。このうち水と養分は、土壌中から根によって吸収されます。水は、植物体を構成する最も主要な物質であり、植物は水と二酸化炭素、太陽エネルギーを利用して光合成を行い、炭水化物を蓄積することで生長しています。また、水はミネラル養分を溶かして根に供給する働きもしています。
 このように根は、植物が生きるために欠かせない役割を担っています。植栽基盤とは、「植物の根が支障なく伸長して、水分や養分を吸収することができる条件を備え、ある程度以上の広がりがあり、植物を植栽するという目的に供せられる土層」と定義しています。​この植栽基盤は、上図のとおり「有効土層」と「排水層」から構成され、有効土層は十分な保水力と適度の養分を含む「上層」と、主に植物体支持と水分吸収のための根の広がりを確保する「下層」で構成されます。

■植生基盤調査機器 

 

 NPO法人樹木研究会こうべは、「長谷川式土壌貫入計」「長谷川式簡易現場透水試験器」「長谷川式大型検土杖」を購入し、年3~4回、「土壌硬度」「透水性」「土壌断面」調査実習を行うことで経験を積んでいます。

土壌硬度調査

「長谷川式土壌貫入計」は試験土壌表面より深さ60cmまでの土壌の硬さを連続的かつ簡便に測定できるように開発された土壌調査用小型動的貫入試験機です。

➁透水試験

「長谷川式簡易現場透水試験器」は「土壌の透水性」を測定します。孔を掘りこの穴へ注水し、その後の減水量の日変化を観察する試験方法です。

③土壌断面調査「長谷川式大型検土杖」は落錘を落下運動させることによって、硬い地盤でも容易に貫入させることが出来る機材です。 

報告書作成 


 機器によって得られたデータを用いて報告書作成を行うことで、調査作業の理解度を高めます。具体的には屋外で計測・パソコンによるデータ入力を行い、報告書完成までを目指しています。

 「教える」「教わる」過程でコミュニケーションが形成され、会員間の相互理解が深まることで相手との信頼関係を築くことができます。また報告書完成といった目標が生まれるため、チームが調査チームが一丸となるきっかけにもなります

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