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環境教育とスキルアップ

■熟練樹木医指導による実習

 熟練樹木医が後進樹木医を技能指導や実技もしくは活動する様子を、一般の方にガイド担当の樹木医が、アカデミックな要素を交ぜながら解説するシステムを構築しています。

 樹木医資格を有した直後、若手樹木医にとっては、樹木の診断治療に際して経験不足による不十分な見方で苦労しがちです。そのため、知見や技能を研鑽する機会は自身で入手しなければなりません。文献など文字媒体からの入手は容易ですが、熟練樹木医からの技能指導機会はほとんど得ることが出来ません。

 指導を受ける機会を得たとしても、多人数に対する情報提供の形になるので、屋外形式の講義になりがちです。

 これらの課題を改善策として少人数制の指導実習を実現させています。

■効果的な学習方法

 
 
人間は忘れる動物です。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、「忘却曲線」という理論を提唱しました。この理論によれば、人は文字を記憶しても、その20分後には42%を忘れてしまいます。そして1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、

1カ月後には79%を忘れます。逓減率は収束に向かいつつも、ほとんどの記憶を失くしてしまいます。覚えたい内容を効率よく脳に定着させるには、誰かに強制されてダラダラ勉強するのではなく「ラーニングピラミッド」に沿ったスケジュールで能動的・積極的に学習することが有効です。
 自分から何度も学習に関わっていくことで勉強への興味も高まり、それまでなかなか覚えられなかったことも実践・経験を通して確実に脳に定着します

■創造力を育む

 「樹木研究会こうべ」ではいろんな職種の樹木医たちがたくさん在籍しています。樹木に関する診断や治療等について、考えていることも千差万別です。各々の持つ考えを結びつけるのが「環境教育プログラム」です。
 プログラムの内容に大きな規定はないので「伝えたい」内容を、他の樹木医や一般の方々に発信します。
 その結果、発想や価値観の違う樹木医会員から出た意見・質問に対して、自分にはないものがあることを再認識でき、考えの視野が広くなります。 意見によって生み出す力は「創造力(クリエィティブ)」となって、新しい事業が生まれるかもしれません。また思考力を鍛える脳の鍛錬にもなります。

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